「長男の家」
段々畑に建つ
重量鉄骨造の家
広島県広島市 40代ご夫婦の想い
広島市安佐北区の豊かな自然が広がるエリアに、伸びやかに広がる住まい。家にいながらにして四季を感じることができます。敷地の短所を長所に変えた楽しいプランに、家族の幸せが詰まっています。
土地の短所を長所に変えた
斬新プランは「橋」をイメージ
私は就職をしてすぐに赴任したのが関西。その頃、阪神大震災を経験しました。あの震災以来、自分が家を建てるなら重量鉄骨造にしようとずっと心に決めていたんです。
広島市内で家を建てようと思っていた頃、この敷地を見つけました。ただ、段々畑だったためフラットにするための造成費用や設計面で難しいのではと思っていました。そこで太昭組の設計士・迫谷さんに相談。「段差を生かせば、土地をフラットに造成する必要もなく、むしろ面白い家になると思います」とアドバイスをくれました。それを聞いて安心して土地を購入。重量鉄骨造で建てたいという私の思いとも一致しました。
提案してくれたプランは段差のある敷地を橋のように繋げた斬新な住まいでした。
迫谷さんが提案してくれた「段々になった敷地に建物でブリッジ（橋）を架けましょう」ということで、造成費用を抑え建物にコストを回すことができました。とご主人。
通常、敷地に擁壁をつくり切土や盛土をすることで宅地を作りますが、建物を工夫することで敷地の現状を生かすことができました。
段々な敷地の下から建物を見上げる。「最初の土地の状況からは想像できませんでした。」と奥様。
建物を側面から見る。「元々あった石垣はそのまま残しているが、建物を重量鉄骨造で基礎をしっかり作ってもらい安心です。」と語るご主人。
斬新で新鮮、そして納得
フレキシブルな住まい方の提案
敷地の関係上、LDKを2階に設けました。当初、この45畳のLDKが広すぎるように思ったのですが、それには理由がありました。「将来子ども部屋が必要になった時に、間仕切りを作ればいいのでは」という迫谷さんの提案なのでした。「もし子ども部屋が必要ないと判断すればこのまま広々と使えばいい。その時々で考えればいいんじゃないですか」とおっしゃるのです。斜面を生かして2カ所に設けた玄関も、将来母と住むことになった時、二世帯住宅にする可能性を考えてのことでした。
将来の家族の関係性も考えてくれたプランであることを知り、家って家族の形が変わった時、その時々でフレキシブルに考えていけばいいんだってことがその時よくわかったんです。
ある意味この家はずっと未完成。家族と家が一緒に成長していけばいいんですよね。
「リビングは将来的に仕切ることも、開けることもできるような設計にしてもらい、今は子供の勉強スペースにしています。」と奥様。
キッチンの上部のロフトスペース。「急な来客で、子供がおもちゃを出しっぱなしにしていても安心です。」と奥様。
暮らし方の自由度が高い
だから家族の感性も磨かれます
LDKには大きな窓を設置してあり、周囲の景色を見渡すパノラマ。家にいながらにして四季を感じられます。毎日の生活の中でその時々、好きな場所で食事をし、好きな場所で寛ぐ…、暮らしの中にそんな演出もあっていいという迫谷さんの自由な発想に共感しました。そんな感性豊かな暮らしができることを、今はとても気に入っています。
これまで休日になると家族でどこかに遊びに行っていたのですが、この家に住み始めてそれが減りました。だって出かけなくても十分癒されるし、我が家にいるのが心地よく、楽しいですから。この家に住むようになって、価値観やライフスタイルがとても豊かになったことを実感します。
実はこの辺りは2014年夏の土砂災害にあったエリアなんですが、重量鉄骨造のおかげで、その日の夜も比較的安心して過ごすことができました。今となっては丈夫で心地よい家を建てて本当に良かったと思っています。
家族が集うリビング。「2階部分にリビングを作ったので、外の視線を気にすることなく大きな窓を作ることができ開放的に過ごせます。」とご主人。
第2の玄関も兼ねた、インナーガレージではバイクから自転車まで十分に格納できます。
「趣味のバイクを楽しむこともしっかり考えてくれた設計でした。」とご主人。
